ボーイはお店を一緒に盛り上げていくパートナーのような存在です。
そのボーイの仕事を知ることでより良好な関係を築くことができますし、自分にもお店にもメリットが生まれるでしょう。
また仕事としての関係性はもちろんですが、もし恋愛関係に発展してしまった場合についてもお教えします。
まずは、ボーイの仕事内容についてご説明していきます。
ボーイの意味とは?お店の準備から女性のメンタルケアまで行う
ボーイは一般的にホール作業に従事する男性スタッフのことを指します。
店舗によっては、女性が行うこともありますが、大半が男性スタッフです。
仕事の内容は多岐に渡り、ホール業務の他に、掃除、ホステスの出勤確認、送迎、メンタルケアまで行うこともあります。
開店前の仕事内容は?
ボーイの仕事は開店前から始まります。
店内を清掃し接客時に使用するテーブルセット(灰皿、ミネラル、グラス、コースター)、おしぼりを準備してお客さんを迎えられる態勢をつくっていくのです。
特におしぼりは業者から届いたものを1枚1枚丁寧に巻き直していく大変な作業です。
その他にも担当ホステスやキャストへの出勤確認や営業ミーティングなど、開店前もたくさんの業務があります。
営業中の仕事内容は?
営業中の前後はあまり目にする機会がないのでイメージがつきにくいですが、営業中はなんとなく想像がつきますよね。
まずお客さんが来店すると席にご案内します。
その際は指名が重なったホステスやキャストのお客さん同士で目が合わないように配席するように心がけます。
その後はおしぼり、チャーム、ボトルを出したり、オーダーを受けて配膳したりしながら女の子の接客のサポートをしていきます。
お客さんから一緒に飲もうと誘われるケースもありますので、その際はお酒を飲むこともあります。
イベントで女の子が多くのお酒を飲む場合はボーイが代わりに飲んで負担を減らすこともあるのでお酒が強いにこしたことはありません。
酔っぱらったお客さんの対応も必要になるのでお酒絡みの業務負担も大きいことがうかがえます。
また、ホステスやキャストの付け回し作業もボーイの仕事です。
これは、お客さんの好みの女性のタイプに合わせてホステスやキャストをお客さんの席に付けたり外したりする業務のことを指します。
お客さんとの相性が悪くて盛り上がらなければ、売上に大きく影響するのでとても重要な仕事です。
一番気を遣う仕事ではありますが、出来具合によっては出世や昇進のチャンスもあります。
閉店後の仕事内容は?
お店が閉店しても仕事は続きます。
店内の清掃はもちろんですが、明日の業務に向けて在庫の確認を行い不足分があれば発注を行います。
その他にもお客さんとのアフター、担当ホステスやキャストとのミーティングを実施して翌営業日に備えるのです。
ちなみにシャンパンタワーなどを行うと数百個のグラスを洗う必要もありますので、こうしたイベント時は閉店後の負担が大きくなります。
クラブのボーイとキャバクラのボーイの違いは?
クラブのボーイとキャバクラのボーイは業務内容ももちろんですが、そもそも客層が違います。
高級なクラブになると会員制のお店が多く、銀座や六本木は政財界の偉い人も来店するので、信頼のおけるお客さんを丁重にもてなすことに重点が置かれています。
そのため、丁寧で上品な接客態度が求められますし、見た目にも気をつける必要があります。それでは、具体的な業務はどのように違うのか、みていきましょう。
女性キャストの送迎をする?
ボーイというと、女性キャストを家まで送るイメージがあります。
このようなケースは地方のキャバクラでは多いのですが、銀座や六本木などのクラブでは基本的にありません。
お店にタクシーを呼んで代用するケースが一般的です。
キャッチはする?
歓楽街でよく目にするキャッチですが、クラブのボーイはお客さんを勧誘する目的でキャッチすることはありません。
というのもクラブの場合は、会員制のお店が多いためキャッチでお客さんを呼び込む必要がないのです。
外にいるボーイは、ホステスのスカウトが目的です。
自分の時間持てる?
例えば銀座のクラブの場合は、土日祝日が休みのお店が多いです。
そのため体を休めることもできれば自分の趣味や遊びに使う時間を十分にとることができると言えるでしょう。
一方で、キャバクラのボーイは週6回以上の勤務が基本であることが多いです。営業時間も朝までというお店も多いので体力に自信がないと続けるのが大変になってきます。
髪色や髪型で遊べない?
クラブのボーイは黒くて短めの髪型が基本になります。
キャバクラの場合は、髪を染めたり長い髪型が大丈夫だったりするお店もありますが、クラブはあくまでも清潔感を重視した髪型を求められます。
あくまでも主役はホステスですからボーイが髪型で個性を出す必要はないですし、お客さんに気持ちよく過ごしてもらうためにもチャラついた印象や不潔な印象を与えないようにするのです。
ボーイと付き合いたい?「色管理」に注意
色管理という言葉はナイトワークの業界では比較的ポピュラーと言えるのではないでしょうか。
ここからは色管理についてご説明していきます。
色管理とは?
色管理とは、お店の店長やボーイなどのスタッフが女の子のモチベーションを保つために行われます。
その方法は、男女以上の関係になるということです。お客さんを惚れさせることでキープする色恋営業というものもありますが、このスタッフとキャストバージョンと考えてください。
スタッフとキャストが恋愛関係になるのは基本的に禁止されているのですが、お店からすると女の子の勤怠やモチベーションが売上に直結してくるため、とがめられないケースもあるのです。
ただ女の子側からすると恋人関係にあるわけですから、多少のわがままがきくのも事実です。
店側は色管理をしている女の子をたくさん出勤させるなど無理なお願いをする代わりにプライベートの過ごし方で埋め合わせをしようとしてきます。
ここで注意が必要なのは、キャバクラの場合は「風紀」に引っかからないことです。
キャバクラでは「風紀」といって、キャストとボーイが色恋関係になってはいけないというルールがあります。
違反すると、クビになったりする可能性があるので、ボーイによる色恋管理が疑われる場合には十分注意しましょう。
よくある色管理の手口は?
営業前や営業後に頻繁にご飯の誘いがある場合は、色管理の可能性を疑いましょう。
営業開始の少し前に仕事について話し合うのであれば良いのですが、わざわざプライベートな時間を使ってまでご飯食べる必要はありません。
ましてや真剣な話を営業後のお酒が入っている状態でするのもおかしな話です。
自身の売上や今後のことを話すのは基本的にお店の中でするものですので、店外での誘いは疑ってかかるのが得策です。
親睦を深めたいという方もいるかもしれませんが、男性スタッフのほとんどには下心があると思っておけば問題ないでしょう。
ボーイとは縁の下の力持ち!良好な関係を築こう
ボーイの業務は多岐に渡り、お店で働く女の子をサポートする大切な役職です。営業中の仕事のイメージは想像しやすいですが、営業時間外も準備の他に女の子のフォローまで行うお店の縁の下の力持ちと言えるでしょう。
その一方で色管理をしてくるボーイがいるのも事実です。
女の子が働きやすい環境を作ってくれるボーイですが、もちろん自分やお店の売上も大事です。
そうした持ちつ持たれつの関係性だからこそ、お互いを尊重し合いながら働けると良いですね。