キャバクラには「風紀(ふうき)」という業界用語があることはご存じでしょうか?
風紀というと、何となく規律やルールをイメージしてしまい、お堅い印象があります。
実はこの風紀。
これからキャバクラで働きたいと思っている方であれば、絶対に知っておいた方が良いものなんです。
では、風紀とは一体どんなものなのでしょうか。
今回は キャバクラの風紀とは、風紀をすることでのデメリット、男性スタッフとの適切な接し方などについてわかりやすくご紹介します。
キャバクラの風紀ってなに?
キャバクラ未経験者であれば、キャバクラでの風紀といわれても、正直なところ「?」となりますよね。
キャバクラでの風紀を一言でいうと、
「キャバ嬢とお店の男性スタッフが男女の関係を持ってしまうこと」をいいます。
風紀は、正式名称を「風紀違反」といいます。
風紀違反は、キャバクラのルールの中でも特に厳しいルールです。
ほとんどのキャバクラでは、入店時にキャバ嬢・男性スタッフ双方に、風紀違反に関する誓約書・念書・同意書を書かせます。
この時に書かせた誓約書・念書・同意書が、風紀違反をした時に絶大な効力を発揮することになります。
キャバクラの風紀の罰則は?
キャバクラには「風紀」という、キャバ嬢と男性スタッフの男女の関係を禁じる厳しいルールがあります。
にも関わらず、現在でもキャバクラの中では男女の関係が存在するといわれています。
では、キャバクラで風紀をすると一体どうなるのでしょうか。
こちらではキャバクラの風紀の罰金・罰則について詳しくご紹介します。
罰金は平均50万~100万円
キャバクラで風紀をやってしまうと店側から罰金が課せられます。
罰金額はお店によってまちまちですが、平均50~100万円といわれています。
誓約書・念書・同意書での罰金額が高く設定してあると、高額罰金の対象になります。
また、風紀違反をしたキャバ嬢が上位キャストの場合にも高額罰金の対象になります。
最悪クビになることも
キャバクラで風紀違反をすると、お店側から罰金の請求もありますが、最悪クビを宣告されることもあります。
キャバ嬢が上位キャスト・男性スタッフが要職であれば、罰金を支払った後、厳重注意で済むこともあります。
ところがキャバ嬢・男性スタッフの双方が、代えがきき、売上にさほど影響がなければ、見せしめとしてクビにされることもあります。
風紀をするとなぜ悪いの?
風紀は見つかれば厳しい罰を受けます。
ではなぜ、キャバクラでは風紀はタブーになっているのでしょうか。
こちらでは風紀が悪い3つの理由についてご説明します。
お店の雰囲気が悪くなる
風紀をやってしまうことでの最大のデメリットが、お店の雰囲気が悪くなることです。
どんなに本人たちが付き合っていることを隠しても、第三者からみるとバレバレということは良くあります。
この場合、ただ単に当人たち同士だけの話しで済めばスルーされるかもしれません。
ところが、2人の関係がお店での仕事の流れに悪影響を与えてしまうと話は別です。
特に問題になるのが、男性スタッフが付き合っているキャバ嬢のみを優遇しているように見えてしまう時です。
同僚のキャバ嬢からそう見られてしまうと完全にアウトです。
噂が噂を呼び、収集がつかなくなります。
結果、お店の雰囲気が悪くなります。
接客の質が下がってしまう
同じキャバクラの店内で、キャバ嬢と男性スタッフが付き合ってしまうと接客の質が下がってしまいます。
その理由はキャバ嬢と男性スタッフがお互いに夢中になり過ぎたり、逆に激しい嫉妬をしたりするからです。
キャバクラのシステムは、お客様とキャバ嬢が疑似恋愛を楽しむために作られています。通常はお客様とキャバ嬢との関係のみで完結します。
ところがキャバ嬢と男性スタッフが付き合っていると、どうしてもお互い付き合っている相手のことが気になり始めます。
お客様とキャバ嬢との関係に、男性スタッフが関係してきます。さらに男性スタッフに好意を寄せる他のキャバ嬢が絡んでくるケースもあります。
場合によっては三角関係、四角関係になってしまい、接客どころではなくなってしまいます。
結果的に、接客の質が下がってしまいます。
お客さんからの信頼を失う
キャバ嬢と男性スタッフが付き合っていることが、お客様にバレるとお客様からの信頼を失ってしまいます。
その理由は、大金を使って口説こうとしているキャバ嬢の彼氏が、まさか目の前で灰皿交換をしているボーイだと知られてしまうからです。
当然、キャバ嬢と男性スタッフの関係がお客様にバレたら激高してしまうのは必然です。
話しにならない状態が予想されます。以後、お客様の来店がなくなります。また、それだけでは済みません。
お店のキャバ嬢と男性スタッフが付き合っているという噂が広がります。
当然そんな店にはだれも来なくなります。
結果的に多くのお客様からの信頼を失ってしまいます。
それでも無くならない風紀。なぜ風紀が起こってしまうの?
風紀が悪いことは、キャバ嬢も男性スタッフも重々理解しています。
それでも風紀は一向になくなる気配がないといわれています。
ではなぜ、風紀はなくならないのでしょうか。
こちらでは風紀がなくならない理由についてご説明します。
出会いがないから
キャバクラで風紀がなくならない理由は、キャバ嬢に出会いがないからです。
キャバクラを本業にしているキャバ嬢は、基本お客様や男性スタッフ以外の男性とは出会いがありません。
キャバ嬢はお店、アフターから帰宅すると、睡眠をとります。
起きて数時間くつろいだ後、営業のメールやラインを送ります。
その後、そのままお店に出勤するか、お客様と待ち合わせて同伴出勤します。
キャバクラ出勤日に出かけるのは、同伴とアフターくらいです。
よってキャバ嬢は、ほとんどキャバクラ関係者以外との出会いがありません。
同じ場所で一緒に過ごす時間が長いから
キャバ嬢と男性スタッフが同じ場所で一緒に過ごす時間が長いことも、風紀がなくならない原因の1つです。
男女が、同じ場所に長時間いると、お互いに気心が知れた良い関係になります。
また毎日相手のことを見ていると、日増しに相手のことを意識するようになります。
特にキャバクラなどは「売り上げ」という共通の目標を持っているので、なおさら親近感が湧きます。
そうなるとお互い相手のことを強く意識するようになり、関係が始まってしまいます。
男性スタッフに相談をすることが多いから
キャバ嬢が男性スタッフに相談することが多いことも、風紀がなくならない原因の1つです。
キャバ嬢になると、同僚でありライバルでもある他のキャバ嬢には言えない悩みもあります。
そんな時、近くで相談できるのが、男性スタッフなのです。
男性スタッフであれば、他のキャバ嬢には言えない悩みも話せます。
相談しているうちに回数が増え、深い相談をすることで、お互いに只の仕事仲間から、男女の関係になっていきます。
風紀をしないためのキャバ嬢の恋愛相手で多いのは?
風紀はキャバ嬢にとってはタブーです。
ただし、キャバ嬢も男性と恋愛をしたいという気持ちは普通の女性と一緒です。
では、キャバ嬢はどんな相手とつきあっているのでしょうか。
こちらでは風紀をしないためのキャバ嬢の恋愛相手についてご紹介します。
ホスト
キャバ嬢の恋愛相手で最も多いのがホストです。
キャバクラとホストクラブは同じ水商売であり、男と女が入れ替わっただけで、共通項が多く、お互いに親近感を感じているお仕事です。
キャバ嬢がホストクラブに遊びに行ったり、ホストがキャバクラに遊びに行ったりと出会いも多いです。
キャバ嬢とホストは同業者であり、似たもの同士であることから、意気投合がしやすく、お互いを止まり木のようなホッとできる相手として付き合っています。
スカウトマン
意外かもしれませんが、キャバ嬢の恋愛相手にスカウトマンも結構多いです。
キャバ嬢とスカウトマンとの出会いの場は路上でのスカウトからです。そもそも普通の女性がキャバ嬢になるきっかけの1つが路上でのスカウトからです。
その時から、キャバ嬢とスカウトマンは知り合いです。
スカウトマンは、スカウトした女性をキャバクラに紹介することで「紹介バック」が発生します。
その後も、女性が他のお店に変わるたびに「紹介バック」が発生します。
キャバ嬢は1度スカウトマンを通じて、キャバクラデビューをすると、どこかのタイミングでスカウトマンと関係を持ってしまうことがあります。
キャバ嬢になったきっかけがスカウトマンであることから、いつしかタレントとマネージャーのような関係になり、いろんな相談をしているうちに恋愛相手に発展します。
お客様
キャバ嬢の恋愛相手で多いのがお客様です。
お客様はお金を払って疑似恋愛を楽しみ、キャバ嬢は疑似恋愛を通じて、お金を稼ぐことを楽しみにしています。
このようにお互いが「持ちつ持たれつの関係」です。
気が合うお客様がいれば、キャバ嬢が恋心を抱いてしまうのは自然なことです。
お互い最初は遊びのつもりでも、頻繁に合っていると、やがてスイッチが入り本格的な恋愛対象に変わります。
まとめ
頭では風紀はダメだと思っても、実際お店に入ると男女の関係になってしまうことがあります。
ただし、実際に風紀違反をするとデメリットのみです。
最悪、罰金とクビを宣告され、他のキャバクラで働くこともできなくなります。
お金と仕事とナイトワークでの信用を同時に失ってしまいます。
この際、男性スタッフは仕事上の同僚と割り切りましょう。
そうすることで、お店とも良好な関係が続き、長期で大きく稼ぐことができます。