ナイトワークの中には「ラウンジ嬢」や「キャバ嬢」があります。どちらもやりがいがあり、興味が持てる人気のお仕事です。
ただし、どちらも未経験であれば、どんな仕事をすればいいのかよくわからないところです。では、ラウンジ嬢とキャバ嬢とでは、一体何が違うのでしょうか?
今回は ラウンジ嬢とキャバ嬢の違い、仕事に対する意識、働き方などについてわかりやすくご紹介します。
目次
ラウンジ嬢とはどんな仕事なの?キャバ嬢との違いは?
ナイトワークには、たくさんの魅力的なお仕事があります。そんなナイトワークの中でも、特に目を惹くのがラウンジ嬢とキャバ嬢です。
どちらも聞いたことがあっても、仕事に関しては正直わからないことだらけではないでしょうか。こちらではラウンジ嬢とキャバ嬢との違いについてご説明します。
ラウンジ嬢ってどういうお仕事?
ところでラウンジ嬢とは、どんなお仕事をするお店なのでしょうか?
まずラウンジ嬢のお仕事は、大きく分けて2つの種類があるのです。
- 西麻布や六本木、恵比寿などのエリアにある会員制ラウンジ
- ミニクラブのような業態の1以外のラウンジ
両方とも共通している部分を一言でいうと「落ち着いた上質な雰囲気の店内で、お客様を接待するお仕事」になります。
それぞれの違いとしては、①の会員制ラウンジは、都内の特定のエリアのみに存在しており、在籍している女性のレベルも非常に高く、芸能人やモデルなども多数在籍しています。価格も高いため、客質もそこに比例してよくなっており、経営者やお医者様などが中心となっております。
一方で、②のラウンジはキャバクラとクラブの中間の比較的カジュアルなお店が多く、カラオケありのお店や、カラオケなしで会話を楽しめるお店などがあります。
まとめるとラウンジでのお仕事とは、基本的にお客様にお酒と会話を楽しんでいただけるように接客をするお仕事ということになります。
ラウンジ嬢とキャバ嬢との違いは?
ラウンジ嬢と似たお仕事に、キャバ嬢があります。では、ラウンジ嬢とキャバ嬢とでは、一体どんな点が違うのでしょうか?
ここでも先ほどの①会員制ラウンジ嬢と②その他のラウンジ嬢とでは異なってきます。
まず②の一般的なラウンジ嬢の場合、ラウンジ嬢の働き方のキャバ嬢との最大の違いは「接客方法」です。キャバ嬢は、お客様に対して、マンツーマンで接客を行います。いわゆる「自分のお客様」として接客をします。
ラウンジ嬢は、ママや他のキャストたちと一緒に接客を行います。お店のみんなと協力し合って接客をするという形です。なお、お酒を注いだり、タバコの火をつけたりといった接客はこの場合は必要となります。
簡単にいうと、キャバ嬢の接客は「個人競技」で、ラウンジ嬢の接客は「団体競技」というイメージになります。
一方、会員制ラウンジのラウンジ嬢の場合は、キャバ嬢と同じくマンツーマンでの接客が、タバコやお酒をついだりといった接客はしなくていいお店がほとんどです。.これはお店としての基本的な考え方が「女性もお客様」だからです。そのため、お酒を作ったり、タバコに火をつけなくても大丈夫であり、ノルマやペナルティが発生せず出勤の自由度も高い、高級相席屋のような感じの業態なのです。
ラウンジ嬢の仕事内容とお給料、採用条件は?
ラウンジ嬢に興味はあっても、その仕事内容は見当がつかないことばかりです。ところで、特に気になるのは、お給料や採用条件などではないでしょうか。
こちらではラウンジ嬢の仕事内容・服装・お給料・採用条件など、気になる点について詳しくご紹介します。
ラウンジ嬢の仕事内容
ラウンジ嬢の仕事内容はお店にもよります。こちらでは、一般的なラウンジ嬢と会員制のラウンジ店の仕事内容についてご紹介します。
一般的なラウンジ嬢の仕事内容は、基本的に次の3つがメインになります。お客様との会話・ドリンクメイク・タバコの火をつけるなどです。
一方、会員制のラウンジ店であれば、ドリンクメイクのような「テーブルマナー」がなく、お客様とお酒を飲んで会話をするだけで大丈夫です。
そのようなお店であれば、ドリンクメイク・タバコの火をつける・おしぼり渡し・灰皿の交換・名刺交換などをする必要がありません。よって、お客様との会話に専念することができます。
いずれの場合でもラウンジでは、必要以上に難しい業務はほとんどありません。コツをつかむのが早い人であれば、当日でも手際よくこなすことができます。
また、お客様との会話も、1人でやる必要はありません。ママや他のキャストが一緒に接客をするので、不安やストレスを感じることなく会話を楽しむことができます。
ラウンジ嬢の服装は?
ナイトワークといえば、一般的には派手な服装のイメージがあります。では、ラウンジ嬢は一体どんな服装でお仕事をするのでしょうか?
一般的にラウンジは「私服OK」のお店が多い傾向にあります。会員制ラウンジや有名ラウンジでも、その傾向は強いといえます。
ラウンジは、私服で働けることから、ベースに「ドレス不要」という文化があります。
通常、ラウンジ嬢はワンピースなどのノーマルで、落ち付きのある清楚な雰囲気の服装を良くコーディネートします。
ラウンジ嬢のお給料
ところで、みなさんが最も気になるラウンジ嬢のお給料は、一体いくらもらえるのでしょうか?
上述した一般のラウンジ嬢のお給料は基本「時給制」です。一般的なラウンジであれば、地域によりますが時給2,500~3,500円くらいが相場です。お給料の支払い方も基本的には月給制になっており、勤務分をまとめて支払いをするお店が多いようです。
一方、東京の会員制ラウンジの場合、時給は高級店と呼ばれるキャバクラと同じ水準にあり、.4,000~6,000円が相場となっています。また、お給料の支払いも日払いが可能なお店がほとんどです。
一部では、時給1万円超えのキャストもいるといわれています。また、ラウンジ嬢の給料には「バック分」が加算されます。
バック分とは、チャージバック・ボトルバックなどのことです。これらバック分が加算されることで、より高いお給料をもらうことができます。
こうした指名料やバックといったお給料のシステムは基本的にはキャバクラとほとんど同一です。大きく違うのは、ノルマやペナルティがなかったり、出勤日数やドレスなどの服装に制約が少ないことといえるでしょう。
ラウンジ嬢の採用条件は?
一般的なラウンジ嬢はそれほど高くはなく、地方ではスナックと同じような基準で採用されています。
一方、会員制ラウンジ嬢の採用条件は、他のナイトワークと比べるとやや厳し目です。主に品性・知性・ルックスなどが採用条件といわれます。
この3つの中でも、特に高いルックスが求められます。実は他のナイトワークであるキャバクラやクラブとは、ラウンジの採用条件は真逆なのです。
キャバクラやクラブの採用条件は、意外にも高いルックスではありません。「高い接客力」が求められるのです。ところがラウンジ嬢に求められるのは、接客力ではなく「高いルックス」です。
特に、「会員制ラウンジ」といわれる業態では、求められる容姿のレベルも非常に高くなるため、会員制ラウンジで働くという経歴は、ナイトワーク業界では一定のキャリアとして評価される傾向にあります。
実はラウンジは、ラウンジ嬢の持つ「高いルックス」で集客を行う仕組みなのです。なので、有名キャバクラやクラブで採用されても、逆にラウンジでは不採用になることもよく起こります。
またもう1つ、ラウンジならではの採用基準があります。それは素人っぽい、プライベート感覚を持っている女性が採用されやすいという傾向です。
なので、ラウンジでは、どちらかというとプロの水商売風の女性の採用は厳しいといえます。
ラウンジ嬢に向いているのはこんな人
ラウンジ嬢はやりがいがある花形のお仕事です。では、どんな人がラウンジ嬢に向いているのでしょうか?
こちらではラウンジ嬢に向いている3つのタイプについてご紹介します。
接客に自信がない方
基本的にラウンジは接客業です。ただし、キャバクラやクラブのような「ガチの接客業」とは異なります。
ママや他のキャストたちと一緒に、仲良く、和気あいあいでの接客をすることができます。
イメージ的には、チームプレーでの接客になります。
なので、あまり接客に自信がない方にもおすすめです。
ペナルティ制が嫌いな方
キャバクラやクラブには、ペナルティというルール違反に対する「罰則・罰金」があります。このペナルティは、チームや組織の意識の高さや士気を落とさないことには有効に作用します。
ところが行き過ぎると「個人のやる気を喪失させる原因」にもなります。ラウンジはキャバクラやクラブとは違い、遅刻・早退・欠勤などでのペナルティが一切ありません。
なので、のびのびと自分らしくお仕事をすることができます。
ノルマに縛られたくない方
キャバクラやクラブでは、指名ノルマ・売上ノルマ・同伴ノルマ・出勤ノルマなどがあります。調子が良い時は、ノルマも適度な緊張感になります。
ところが調子が悪くなると、ノルマは過度なプレッシャーに変わることもあります。そうなると、キャストの精神を病ませる原因にもなりかねません。
その点、ラウンジには基本ノルマがありません。ノルマに縛られたくない方にはラウンジはおすすめです。
東京で会員制ラウンジが多いエリアとエリア別特徴
東京には会員制ラウンジが多いエリアがいくつかあります。ラウンジ嬢として働くことを希望される際には、次のエリアを中心に検討するとよいでしょう。
こちらでは次の4つのエリアのそれぞれの特徴についてご紹介します。
六本木エリアのラウンジ嬢の求人
六本木エリアのラウンジの特徴は、多彩で魅力的なお店が多いということです。
具体的には一般的なラウンジ・キャバクラ系ラウンジ・クラブ系ラウンジ・会員制ラウンジなどです。
よって店舗数自体も多く、新店の出店数も高い傾向にあります。現在六本木は、最も勢いのあるエリアといえます。
おすすめポイントは、終電あがりが可能なお店が多数あるというところです。
恵比寿エリアのラウンジ嬢の求人
恵比寿エリアのラウンジの特徴は、閑静なイメージのエリアに立ち並ぶ、上質なお店が多いということです。
よって、お客様のターゲットも会員制顧客・上質層顧客がメインになります。
おすすめポイントは、他のエリアと比較すると基本時給が割高な点です。面接での本人のポテンシャル・交渉次第では高額時給が期待できます。
西麻布エリアのラウンジ嬢の求人
西麻布エリアのラウンジの特徴は、歴史ある老舗の名店が多いところです。いわゆる「ラウンジの街」といったイメージがあります。
会員制ラウンジ発祥地でもあることから、現在でも他と比べると、会員制ラウンジが多い傾向にあります。
おすすめポイントは歴史ある老舗の高級店が多いことから、客層が良く、高額時給・高額バックが期待できます。
銀座エリアのラウンジ嬢の求人
銀座エリアのラウンジの特徴は「高級クラブの街銀座」を意識して、クラブ風ラウンジのお店が多い傾向にあります。
そのため、服装は高級クラブ並み正装が求められます。
おすすめポイントは他のエリアと比べると、クラブ風の女性が採用されやすい傾向があります。
まとめ:ラウンジ嬢とキャバ嬢の違いをまとめると
それでは、最後にキャバ嬢とラウンジ嬢の違いをまとめてみました。
ラウンジ嬢(会員制) | キャバ嬢 | |
お給料 | 時給3500円~5000円。基本的には日払い | 時給3500円~5000円。日払いは一部のみ |
服装 | ドレス以外の普段着でもOK。ヘアセットなし | 巻き髪のヘアセットとドレス |
ノルマの有無 | ノルマ・ペナルティなし | ノルマやペナルティがある場合がある |
仕事内容 | お客さんとのおしゃべりのみ | お客さんとの接客に加え、タバコの火、お酒作成などもあり。 |
ラウンジ嬢は、時給も安定しており、ノルマやペナルティがなく、ナイトワークの中でも人気のお仕事です。
興味のある方は、ぜひ一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。